条件を満たす障害者の場合、高速道路などの有料道路の障害者割引を受けることができます。
その障害者割引の申請方法と、おすすめのETCカードをまとめました。
ETCの障害者割引について
割引額
半額(10円未満は切り上げ)
割引対象者の条件
障害者の方が自ら運転する場合
身体障害者手帳の交付を受けている全ての方が対象
障害者の方以外が運転する場合
重度の身体障害者もしくは重度の知的障害者が同乗する場合が対象
(重度とは、障害者手帳の旅客鉄道株式会社旅客運賃減額の欄に「第1種」の記載がある場合)
割引対象車の条件
対象台数
事前に登録された自動車1台のみ
登録していない自動車の場合、割引対象者の条件を満たしていても割引されない
対象車種
自動車検査証等の「自家用・事業用の別」欄に「自家用」と記載されているもの
かつ
「用途」欄に「乗用」と記載されているもので、乗車定員が10人以下のもの(軽自動車も対象)
(貨物自動車や特殊用途自動車も対象ですが、基本的には「乗用」の方が多いと思うので省略します)
所有者の条件
障害者の方が自ら運転する場合
- 障害者本人
- 配偶者
- 直系血族およびその配偶者
- 兄弟姉妹およびその配偶者
- 同居の親族等
障害者の方以外が運転する場合
上記に加え、障害者本人を日常的に介護している方も対象
注意点
割賦購入(ローン)または長期リースにより自動車を利用している場合、「所有者」は法人名となる
その場合でも、自動車検査証等の「使用者の氏名又は名称」欄に上記に該当する方の氏名が記載されている場合は対象となる
割賦購入(ローン)または長期リースにより自動車を利用している場合以外で、自動車検査証等の「所有者の氏名又は名称」欄または「使用者の氏名又は名称」欄に法人名が記載されている場合は対象外となる
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ETCの障害者割引申請方法
用意するもの
- 障害者本人の身体障害者手帳もしくは療育手帳
- 登録を申請する自動車の自動車検査証など
- 障害者本人が運転する場合、障害者本人の運転免許証
- ETCカード
- 「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」等、登録を申請する自動車に取り付けられたETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類
障害者本人名義のETCカードが必要となるが、障害者が未成年の場合で障害者の方以外が運転する場合は、親権者または後見人名義のETCカードでも申請可能
申請方法
- 上記必要書類を用意する
- お住まいの市区町村の福祉担当窓口にETC障害者割引の申請書類があるため、必要事項を記載する
- 必要書類とともに窓口に提出する
- 窓口で「有料道路障害者割引申請書 兼 ETC利用申請証明書」が発行される
- その書類を同時に渡される封筒にて「有料道路ETC割引登録係」宛に郵送する
- 登録係にてETCカードや車載器の情報が登録され、登録完了通知が郵送されてくる
おすすめETCカード
おすすめ条件
- 年会費が無料
- 通行料金で付与されるポイントが高還元率
- 貯めたポイントが利用しやすい
楽天ETCカード
楽天カードに付帯して発行できるETCカード
普段楽天を利用しており、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員もしくはプラチナ会員の場合はおすすめ
年会費
楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員もしくはプラチナ会員の場合、無料
その他の場合は550円(税込)
ポイント還元率
通行料金100円につき楽天ポイント1円分付与
まとめ
申請のための手続きは面倒ですが、高速道路をよく利用される方は忘れずに申請しておきましょう。
自動車ディーラーで自動車を購入する際、ディーラーの方は慣れているのでETCの障害者割引を利用したいと伝えると色々と教えてくれると思います。
なお、この障害者割引は不正利用が問題視されてます。
障害者本人以外が運転する場合で、障害者本人が同乗していない場合はこの障害者割引は利用できません。(犯罪です)
障害者本人が同乗しない場合に高速道路などの有料道路を利用する場合は、登録したETCカードとは別のカードを利用するか、ETCを利用しないようにしましょう。
自動車関連障害者福祉


障害者が利用できるその他制度
ETCの障害者割引以外に、障害者が利用できる制度は以下も参考に。

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