親の死後残された子供が成人するまでに足りない生活費試算

保険・資金支援
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以下の記事で親の死後に支給される遺族年金について記載しましたが、遺族年金だけではすべての生活費はまかなえません。

今回は、子供が成人(20歳とします)するまでにどれぐらいの生活費が足りないか、ざっくりと試算してみようと思います。

親の死後残された子供に支給される遺族年金
子供や妻の年齢ごとに支給される遺族年金の種類や支給額についてまとめました。

試算のため、以下のように条件を設定しようと思います。

色々とご自身の状況に置き換えて考えていただければ。

  • 子供に障害あり
  • 子供は一人だけ
  • 生活費月35万円
  • 夫は会社員で、平均標準報酬月額40万円 (遺族厚生年金約50万円)
  • 妻は専業主婦
  • 子供が10歳の時に夫が死亡
  • 子供が20歳になるまで妻は再婚しない
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親の死後の生活費試算

子供が20歳になるまでに必要な生活費

携帯代が一人分減ったり食費や光熱費が何割か減りますが、逆に子供の介護費用など増える費用もあるかもしれないため、少し多めかと思いますが生活費はそのまま月35万円で試算してみます。

月35万円 x 12ヶ月 = 年間420万円
年間420万円 x 20歳まで残り10年 = 4200万円

子供が20歳になるまでに、4200万円必要になる計算になりました。

子供が20歳になるまでに支給される遺族年金

遺族基礎年金(年間約100万円) + 遺族厚生年金(年間約50万円) = 年間約150万円
年間150万円 x 20歳まで残り10年 = 1500万円

子供が20歳になるまでに、約1500万円支給される計算になりました。

収入としては遺族年金以外にも特別児童扶養手当や障害児福祉手当もありますが、障害のレベルによって支給有無が変わるためここでは割愛します。

また、死亡時に健康保険組合等から一時金として埋葬料がもらえたりしますが、少ない金額なのでそれも割愛します。

足りない金額は・・・?

4200万円 – 1500万円 = 2700万円

なんと、2700万円も足りない計算に!

どうする??

では次に、この足りない金額をどうカバーしていくかです。

方法としては、以下が考えられます。

  1. 死ぬまでに2700万円以上の資産を構築しておく
  2. 生命保険でカバーする
  3. 子供を介護しながら働く
  4. 生活費を切り詰める

選択肢1はさすがに厳しいと思います。

我が家も、つみたてNISAやジュニアNISAも活用しつつ資産運用していますが、全然足りません。

そのため、死ぬまでにある程度の資産は構築しつつ、それでも足りない金額を生命保険でカバー。

さらにそれでも足りない金額を、残されたパートナーが子供を介護しながら働き、生活費を切り詰めつつカバーする形になるかなと思います。

とはいえ周りのサポートがなければ、介護しながら働くのも難しいと思います。

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ちなみに我が家の場合 (生活費等は上記の仮のもの)

資産

2020年7月末時点で、つみたてNISAとジュニアNISAで合計約360万円あります。

400万円とみても、残り2300万円ほど足りません。

つみたてNISA:約40万円

ジュニアNISA:約320万円 (特別児童扶養手当等を丸々運用)

生命保険

会社によっては、福利厚生の一環として社員に生命保険をかけており、社員死亡時に弔慰金として給付される場合があります。

もしご自身の会社の制度を把握していなければ、会社に確認することをお勧めします。

私が働いている会社はおそらくかなり手厚い方で、死亡時に2000万円給付されます。

これがあれば、残りの不足金額は一気に300万円にまで減ります。

削減される費用

住宅ローンを組んでおり、団体信用生命保険(通称:団信)に加入しています。

団信に加入していると、死亡時に住宅ローンの返済が免除になります。

私は現在は通常の生命保険には加入せず、これを代替としています。

例えば月の返済額が5万円だとした場合、生活費が年間60万円下がり、10年間で600万円下がる計算になります。

そのため、300万円の不足金額が住宅ローンの返済費用が減ることでカバーでき、子供が20歳になるまではなんとか妻が働かなくても生活できる状態にしています。

(生活費や平均標準報酬月額等はすべて仮ですが)

とはいえ

子供が20歳になるまではなんとかなっても、その先はやはり働かないと生活できません・・・

障害のある子供でも可愛がってくれる良い人と再婚できることを願っています。

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